テキストを読もう

2016-08-10

テキストを読み始めた

「立秋」を過ぎたけど、猛暑の勢いはまったく衰えていないかのよう。朝のウォーキング中、蝉の鳴き声がすごい。今まさに生きん、という感じ。

敬愛するゲイリー・R・レナードさんの第3弾の著書『愛は誰も忘れていない』にはためになる点がたくさんあるが、テキストの読み方について書かれているのも、その一つだ。

ACIMの学習者はたいがいワークブックばかり熱心にやりテキストはおろそかになっている、という(『神の使者』にそう書いてあった)。実際のところ私もそうで、ワークを進めるだけでキャパオーバーになりテキストまではなかなか手が回らない。一昨年26章あたりまではガーッと読み進めたことがあったが、最近は触ってもいなかった。

『愛は誰も忘れていない』には、アサンティッドマスター、アーテンのテキストの読み方についてのアドバイスがある。

「『テキスト』の最良の読み方は、ゆっくり読むことだ。1日に2頁くらい読むのがちょうどいい。急がないことだ。1日に2頁読めなくても、一年以内には『テキスト』を全部読み終えることができるし、ときどき何日か休んだって問題ないくらいだよ。そうするとよく理解できて「ワークブック」のような実用性を身につけられる」(P254)

この言葉になるほど…と思った私は、日曜からテキスト読みを再開した。まず、まえがきの「教義」のところを(マーカーだと裏映りするから)色鉛筆で線を引きながら読みだした。すぐに、ここも、そこもと線を引きまくり、ラインだらけになった。

素晴らしい!まえがきの「教義」にはACIMのエッセンスが書かれていたんだ。ここだけくりかえし、くりかえし読んでもいいくらいだ、と思った。

さて、本文に入ると…う~、やはり抽象的で易しくはない。ACIMの書かれ方の特徴として、受講者がすでに「知っているもの」として完成形で提示されているので、完全に理解してから進もうとすると、すぐに詰まってしまう。感覚的になんとなくはわかるけど、これでいいのか…

大畑学さんの『A Course in Miracles Text精読

そのうちに「どうせ時間をかけて読むつもりなら、原文の英語で読んではどうか」と思った。で、英語でチャレンジしてみることにした…といっても強い味方付きで…(私は短大の英語科卒だけど、英語力は高くない(・・;))

英語の精読版というのが、電子書籍で出ているのだ。全部はまだ発刊されておらず、章ごとに少しずつ更新されている。私はこの大畑さんのACIM精読版を読みたくてipadを買ったのだった(そういえば、最近ipadもまったく触っていなかった)。

前にこの英語精読版でテキストに取りくんだ時は、やっぱりワーク中心になり(精読版にはワーク編もあり)、第2章でとぎれてしまっていた。

しかし、この著者の大畑学さんという方はものすごい人だな~。

1975年に発刊されたアメリカ版のテキストを、誰に頼まれたわけでもなく自ら、2008年1月からブログ上で一文ずつ訳した上で解釈を加えるということをしてきたらしい。それを編集してまとめたのが、Amazonで売っているKindle版ということだ。

ブログの自己紹介で見たところ、盛岡市に住んでおられる数学の先生のようだ。「4年8ヶ月、1256回の投稿でした。」とは、また頭が下がる。

ACIMテキストは表現も抽象的でむずかしいし、日本語訳で読んでもぴんとこないことも。それがこの大畑学さんの書籍で読むとわかるのだ。「しかも仏教でいうところの…」といった解釈が付いているのもありがたい。

大畑学さんは、ACIMの解釈という点においても、英語の読解という点においても、とにもかくにも素晴らしい。日本にこんな方がおられたのか、と敬服していたことも、今回思い出した。

今回はゆ~っくりでいいから、テキスト読みも少しずつ長~く進めていきたい。…と、2016年立秋に思う。。