穏やかでいるー500円英会話の風景・続

2020-11-14

苦手なQ&A

ふたたび500円英会話の教室にて。

このクラスは参加自由。申し込みも休みの連絡等不要。コロナの影響やや手続きが面倒になったが、基本500円玉を握りしめて行きさえすればいいのが気楽でいい。

内容はその日によって違うが、レジュメを使った文法、iPadを使った聴き分け、発音、Q&Aなどに分かれる。

私は何より、iPadを使ったQ&Aに苦手意識がある。

これは、iPadに表示される質問を受講生が読み上げ、次の人に質問してくというもの。次の人は質問に答えた後、新たに表示される質問を次の次の人にする。

何が苦手かって、その質問に答えること。

「あなたが一番好きな本は何ですか?そのどんなところが好き?」とか「一番好きなスポーツは?」とか、あるいは「去年のクリスマスはどう過ごしましたか?今年は?」「あなたを一番ハッピーにしてくれる人は?」など、日本語で聞かれたって困るような質問が多くて、しかもどんな質問が来るかわからないから事前に備えることもできないからだ。

つまり、ニンゲンが出てしまう。私はバツありのひとりもんだし、歩く以外スポーツもしない。たいした趣味もないし、一番好きな本は『神の使者』だし。。。

“ありのままの自分”を出すことに怯えているってことを自覚させられる (~_~;)

参加メンバーはだいたい固まってきているから、Q&Aをやるうちに、発音を褒められる〇〇さんは、ビギンが好きで中でも『三線の花』がお気に入りだとかとか、シャイな△△さんはももクロの大ファンでゲーム好き、好きな本は『嫌われる勇気』だとか、××さんは最近お孫さんが生まれてかわいくて仕方ないらしい、とかいうこともわかってくる。

ピリッとした場面

ある時、どんな質問だったか忘れてしまったが、□□さんがQ&Aで“大切なもの”として「神さま」を挙げられた。□□さんは定年退職なさっている男性。キリスト教の信者だという。

先生は即座に「神さまなんていないよ!いるなら連れてきてよ。神さまが何かしてくれたことある?自分でやるしかない、神さま意味ないよ。」とおっしゃった。美人先生は無神論者だった。

私は内心ピリッとした。

□□さん、大丈夫かな?自分が大事に思っているものをみんなの前で全否定されてー。

もちろん先生に悪気がないのはわかっている。先生はすごい努力家だし異国で道を開いていくには相当な気概が要っただろう。

だけど…デリケートなテーマだよ。。。何だったか以前キッパリ否定されて次から来なくなってしまった方もいた。

□□さんは先生に反論することもなく、ゆったり穏やかにしておられた。そして、次の回もちゃんとお見えになった。全く変わらずいつものようにゆったり穏やかだった。

私が過剰反応しただけだった。

ゲイリー本の一場面を思い出した

昨日、500円英会話のことを書いて、この件を思い出したのだった。そして、『神の使者』ゲイリー・レナードさんがラジオ番組で本のメッセージについて話している途中、内容が番組のホストの方の期待にそぐわず突然怒鳴られた話を思い出した。

…どこだっけ?と確認してみた。『不死というあなたの現実』の方だった。

「驚いたな、これじゃあリスナーはぼくを嫌うだろうな、と思った。それから習慣で、心のなかでJに尋ねた。『どうすればいいですか?』すぐに、きみはどう思う?という考えが浮かんだ。

答えは明らかだった。ぼくはホストを赦し、安らかな気持ちになった。冷静さは保たれ、売り言葉に買い言葉でやり返しもしなかった。…」

そうなんだよな。自信があるってこういうことだな。軸足にぶれがなく揺らがないんだ…。

穏やかで優しくいることがあるがままの状態であり、その道筋は、キリスト教でも仏教でもいい。宗教である必要もない。

恩寵の世界の住人であってそのままゆったりしていればいい。

…それを改めて□□さんから学んだのだった。

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