自粛を破り“旅”に行く

2020-05-16

140円大回り乗車の旅へ

まだ緊急事態宣言継続中。

3月末から電車もバスも乗らず自宅近辺にいた。もともと家にいるのが好きだし苦じゃないと思っていたが、今日、「あ゛~、もう限界」となって旅に出ることに。といっても行く当てなどない。節約140円途中下車なしの“大回り乗車半日旅”だ。もちろんひとり。

『愛は誰も忘れていない』旅のお供は、ゲイリーさんの3冊目の著書『愛は誰も忘れていない』。電車に揺られて読んでいると酔っちゃうからたいして読めないのだけど。

まず隣の県まで行ってターミナル駅でランチをとった。外食も久しぶり。運ばれたカニチャーハンを見て、わぉと単純にうれしくなった。前はこういうのもあたりまえにできたんだったな。もはや新鮮だ。

お腹が落ち着いてきてから、隣に座っている人が妙に遠いのに気がついた。

そう、ソーシャルディスタンスだ。

これまでだったら7、8席くらいはあっただろうL字カウンターに4つしか椅子がない。

この店は駅ナカだから大丈夫だと思うけど、今後の飲食店、こうした間引き状態での営業で採算は合うのだろうか。居酒屋さんはもっと大変だろう。私たちの生活スタイルそのものが変わりつつある。かなりの飲食業が廃業に追い込まれるのではないかと思った。

駅ナカにある書店にもテンション上がった。リアル本屋さんだ。この業界もさらにネット購入が進みこれまた淘汰されちゃうんじゃないかなぁと案じた。

以前数回取材でお話を伺ったことがあり、“ものすごく頭が切れしかも信頼できる方”だと感じた冨山和彦さんの新著が平積みになっていた。で、つい買った。

そのタイトルも『コロナショック・サバイバル』

本の内容にも興味があったけど、本屋さんで本を買うということがしたかった(交通費140円だけしかJRに払わないといういくぶんの“罪悪感”もあるし)。

田んぼを見て故郷を思う

さて、ゆらゆら揺られながら、『愛は誰も忘れていない』を読む。これもまた『神の使者』同様くりかえし読むべき必須本だと思った。

本を読みながら電車に揺られてうとうとし、乗り換え駅で降りる。自販機でコーヒーを買って、ポスターなんかを眺めながら乗り換え線の電車が来るのをぼーっと待つ。

目的もない、旅とも言えない旅だけど、「Stay Home」を破ることができただけでほっとしている自分がいた。

2回乗り換えふと車窓から外に目をやったら、田植えされた田んぼの風景が目に入り、それに大いに癒された。毎年帰省時に故郷で見ていた風景とそっくりだった。そうか、私は自然にも飢えていたらしい。それと故郷にも?

『愛は誰も忘れていない』で、アーテンとパーサがアメリカ同時多発テロ事件の真相を話す場面を読みながら、いつかアーテンとパーサがコロナの真相(そういうものがあるかどうかもわからないけれど)についても語る時があるのかな~、などとぼわっ~と考えていた。

コロナ禍について自分が意識している以上に影響を受けているのかもしれない。

コロナをどう見るか

コロナに対するACIM学習者としての見方はー決まっている。

赦しの機会とすることー。

それだけだ。

それでも気づくと、この世でのコロナとその影響についていろいろ考えていた。

「この瞬間、時間の全次元に存在していて、数々の生涯を同時に生きている(文中p116より)」としたなら、この感染症が存在しなかった生涯に生きている自分もいるんだろうか。

コロナウィルス、「神との分離」をリアルだとする「自我の見方の再強化システム」として最強じゃないか。

・自分が死すべき肉体だと刷り込む。

・見えない“敵”という恐怖で縛り上げる。

・目の前の人が感染者か、あるいは自分も?という疑心暗鬼

・“被害者⇔加害者”関係の伝播

・誰かに“罪”を擦りつけあう投影の横行

・人と離れていれば、大丈夫!

こんなもの投影だとは思うけれど、じゃあ、気にせず故郷に行けるかというとそういうわけにはいかない。

このどさくさに乗じてなんか洗脳されているような騙されているような気がするけど、それは誰にだろう?

今いると思っているゲームの中にはいろんなレイヤー(層)がありそうで、それでもゲームをしている元はひとりだけなんだろうけど、自分がどこに立っていいのかわからなかった。

ゲンジツに戻る

4回乗り換えて、出発駅の隣の駅までぐるっと戻ってきた。パン屋さんでナッツとドライフルーツが入った硬めのパンを買った。

う~ん、満足。

改札出ようと140円切符を入れたら、「係員のいる改札に行ってください」のエラーメッセージが出た。焦る。

褒められた行為ではないけどルール内ではあるはず、どこかでマズイことしたかな?と思いつつ、係員さんのところに行き切符を出す。出発から7時間近く経っている (・・;)

「ずっと駅の構内にいらしたんですか?」

私「いいえ、ぐるっと大回りしてきたんです」

「そうですね、1駅だと時間がかかり過ぎていたので反応したんでしょう。ありがとうございました。」

ひゃ~、なんか悪さを見つかった子どもみたいに恐縮した。

『コロナショック・サバイバル』

 

でも、なんかわからないけど、ちょっぴり楽になった。

安~い赤ワイン飲みながら買ってきたパンかじって買ってきた本読むんだ。

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