『Journey through the Text of ACIM』(27)-3章7節 イエス

2020-03-17

イエスの本質

『Journey through the Text of ACIM』のざっくりまとめ。3章の7項目目「イエス(Jesus)」の節。ここは3章のまとめにあたる。

世界から見た(正しくはヘレンが理解した)象徴イエスの観点から語られた言葉がテーマとなる。

私は、霊とその智識を思い出した人間であった。人間として私は、智識で誤りに対抗しようとはせず、誤りを下から上へ正そうとした。」(T-3.Ⅳ.7:3-4)

ここでイエスは、自らの教えが肉体レベルを否定するものではないことと、ここでの実人生に当てはめるよう意図されていることを伝えているのだという。

私たちが「今ここにいる」と思っているということは、天国への梯子の下段にいるということ(らしい)。

イエスの本質は生身の人間としてのイエスではなく、抽象としての贖罪の原理であり完全なる愛の想念にある。しかし私たちには理解しやすい象徴が必要で、それがこの世で「イエスと呼ぶ人物」というかたちをとっているのだ。

留意しておくべきこととして、イエスだけがそれを表わす唯一のかたちなのではないと付け加えられている。

救済の代理は不可

「イエスは、ヘレンとビルにそして私たちにも身代わりの救済の精神で私たちを救うことはできないのだとしっかり理解するように求めていました。」とワプニック先生。

「イエスができることと言えば、私たちの心の中の贖罪の想念となり、まさにその臨在によって、たえず私たちに呼びかけることです。」

イエスを教師として選べば、答えは(日本人なら日本語で、音楽家なら音楽を通してなど)その人に受け入れやすい形でやってくるという。

その臨在は海を照らす灯台のようなもので、ただ光を放つのみ。船の船長が近づこうと選択するのであって、灯台の方が船を追い回したりしない、とイエスと私たちとの関係が比喩で示されている。

イエスを教師として選んだら、「イエスが私たちの心の中で消しゴムを持って立ってて誤った知覚を消すわけではない」(おもしろい言い方するな)。そうではなくて、イエスの元へ自我を持っていくことで(イエスの教えに沿った見方をすることで、ということか?)、幻想が自ずと消える。

そしてその時「私たちが他者を見ると裁きが消えている」のだという。

「肉眼で違ったように見えるわけではありませんが、内なる目は曇りが取り除かれているので、その目にはまったく違って映ります。」

それが真の知覚だ。

ACIMは選択肢を呼び起こすコース

あなた自身の誤った知覚のみが、あなたの行く手を阻んでいる。それらがなければ、あなたの選択は確かなものとなる。正気の知覚は正気の選択をもたらす。私はあなたに代わって選択することはできないが、あなたが自分自身で正しい選択をするのを助けることはできる。」(T-3.Ⅳ.7:8-11)

ACIMでイエスは「選び直しなさい」と言っている。問題は私たちが選択肢の存在を知らないことだ。最初の分離(という夢)以来、聖霊も心の決断の主体である部分も無意識に埋もれた。

何ら手立てをしなければ、残る選択肢は、自我の「どっちの幻想を選ぼうか(今日は誰を殺そうか、誰の特別な肉体を虐待しようか、と例)」という選択だけだ。

「ACIMとは、私たちには選択する力が備わっているという認識を回復させるコースです。」!

聖霊の見方、自我の見方、どちらを選ぶかー。

この選択肢は一度きりではない。私たちの恐怖の根底には、裁かない方(聖霊)を選んだら、自らの存在が神の心の中に消滅してしまうという思いがある。しかし、物事はそう一足飛びには進まない。裁きに対する投資を徐々に手放していくのだ。

イエスの役割は、正しい選択肢として心の中にいるということ、なのだという。

読み終えて

レンズの汚れを拭き取ればメガネはくっきり見える。

聖霊か自我かどちらの見方を選ぶかということは、その汚れを拭き取りますか~?そのままにしときますか~?ってことかな(わざわざ違った例えをしたかな?)

言っていることはすごくわかるけど、この世の中では、小さな不満や不安にさえいちいち振り回されてしまう。それは、自分の見方が自我寄りだからだ~というところまでは理屈でわかるけれど、だからといってその不満や不安がすぐに消えるわけではない。

昔は速攻で「防衛・攻撃モード」に入っていたのを、「ああ、これは自分では納得できないけど、鏡を見ているんだな~」と思い、とりあえず落ち着くために時間を、、と思うくらいだ。

私は頭でっかちなほうだけど、それでも理屈で納得するとそれにしぶしぶでも従わなきゃと思うから、理屈を繰り返すことは大事かなと思う。

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