そもそもなんで“ユング講座”を?

2019-07-31

ユングを学び始めたきっかけは『アーティスト・ウェイ』

すこし前に「そもそもなんでユング講座を?」と聞かれ、そういえば…、と昔のことを思い出していた。

カルチャーのユング講座を初めて受講したのは2002年5月だ。最初は週1のクラスと月1のクラス両方に出ていた。

その頃、私は40代に入りいわゆる“中年の転機”というか“人生という階段の踊り場”のような頃で、「山を登っていたつもりが、気づくと下山している」みたいな感覚に陥っていた。上りのルールはもはや通用しない。ではこれから…私はどうしたら…、という方向喪失感があった(方向喪失感は今もだけど、別の意味で(>_<))。

その時なんとなく手にとって読んでいたのが、『ずっとやりたかったことを、やりなさい。』(原題『The Artist’s Way』)という本だ。

本『ずっとやりたかったことを、やりなさい』

この本は、序文で「創造性を回復する12週間の旅」と紹介され、さまざまな「ワーク」をやって創造性の自己治癒を図るように作られている。そのワークを私はことのほか真剣にやっていた。

振り返れば、その頃は今以上に「母」の影響が強かったから、そこから自分らしさを回復したいという内なる欲求があったのだと思う。そしておそらく元々一人で「ワーク」するのが好きなんだろう。

自分がワークを終えた後には、自らファシリテーターになって「アーティストウェイ・ワークショップ」を開いて周りの人に勧めていたくらい、かなり入れ込んでもいた(今から思うと“外交的”だった)。

400以上の講座から「ユング講座」を選ぶ

「創造性を回復する旅」の中では、自分の中の創造性の源泉「アーティストチャイルド」を育てていく。

ワークは、たとえば「もしあなたがあと5回の人生を送れるとしたら、それぞれの人生で何をするだろう。」や、「もしあなたが今、20歳で、お金持ちだったら、何をしていただろう。」といった無意識にある創造の泉を抑圧しているものを取り除き、新たな刺激を授けるようなものが多かった。

そのなかの第4週目のワークに、「⑥自分の中のアーティストに買ってやりたいものをリスト・アップしてみよう。朗読のテープ、雑誌の定期購読、劇のチケット、ボウリングのマイ・ボールなど。」というのがあった。

その私の答えが「カルチャーセンターの中で、自分がやってみたい講座への参加」だった。

そこで早速3つのカルチャーセンターのパンフレットを見比べ、400講座以上から「創造のためのユング心理学」を選んだ。その頃、読む本のすべてに「ユング」が出てきて気になって「ユング自伝」を読んでいた。また「創造性」は自分にとってのキーワードかな、と思っていたから。

準備ができた時、師が現れる

講座に申し込んだのは、開講日の前日。しばらく前から「準備ができた時、師が現れる」という言葉をいろんなところで目にしていて、本講座の先生がその「師」だと確信。うれしくて仕方がなくて小躍りした(本当に踊っていた)。

それから、今は月に1度だけど、何事も続けていない私がこれまで続けてきたということは、やっぱり縁があったんだろうな~と思う。

夢のはなしもたくさん聴いていただいたし、コラージュも見ていただいた。箱庭もやった。いつも優しく真摯に対峙してくださる。

先生はカウンセリングをなさいながら、心理学だけではなく神道、仏教、占星術、易、フォーカシング、催眠療法、フォトンベルト、宇宙の進化…などなど自分の直感に従っていつも新しいことを学んでおられる。

その姿勢は、私が言うのはおこがましいけれど、とても魅力的でチャーミングだ。

ACIMに関心を持ち始めてから、世界観が異なってきたように思っていたけれど、それも山へ登るルートが違うだけで同じことなんだろう。前を行く師がいることはありがたい。

創造の泉…

しかし…40歳、のなんと若いこと!『ずっとやりたかったことを、やりなさい。』から導き出した私の方向は何だったっけ?すっかり忘れている。いまそれを生きているのかな?

やっぱりまだまだ創造性がせき止められているような気がするよ。

それは何かな?

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

← 戻る