『「ザ・マネーゲーム」から脱出する法』②

2019-05-13

『「ザ・マネーゲーム」から脱出する法』で示される４つの方法

『「ザ・マネーゲーム」から脱出する法』では、私たちがこの世でやっているのは「制限された自分」の信念を投影している「人間ゲーム」だという。「制限された自分」の信念が、宇宙や私たちが「自分の人生」だと思っている幻像を見せている。

一方で私たちは本来無限の存在であり、人生の第１段階から第２段階へ入ることで「本来の自分」は、第1段階で隠した力、知恵、豊かさを取り戻す手助けをしてくれるという。

だから、人生の第2段階に入り「本来の自分」の導いてもらいながら、「宝探し」をしようと誘う。

その「宝探しの道具」は、①感謝、②プロセス、③ミニプロセス、④ボキャブラリーと独り言の強化、の４つ。

①の「感謝」は、ベースの状態をつくるもの。この本はおカネの観点から書かれているので、おカネを支払う場面で「心から感謝する」ことが推奨されている。「おカネには限界がある、おカネは働いたことへの対価」だというのも幻の信念だから、そこから「無限の豊かさ」の世界への感謝に心の礎石を置くのだという。

そして、②の「プロセス」が、この限界ある幻想から私たちを本来の無限の存在へと導いてくれる方法の中核となる道具だ。

幻想を取り消す「プロセス」とは

「本当のあなたは『無限の存在』です。常に喜びにあふれ、平和で、何に対してもだれに対しても無条件の愛を与えることができる存在です。ですから、本当のあなたにとって、恐怖や不安、動揺、恥、怒りなど、否定的と分類される感情を持つことは本来なら不可能なのです。

　そのような否定的な感情を持っているように見せかける方法がひとつだけあります。それは、フィールドにパターンを創り、強大な力を加え、ホログラムの中に幻想を送りだして、自分自身に真実だと信じ込ませることです。

　あなたが不快に感じれば感じるほど、否定的になればなるほど、不定的な感情が強くなればなるほど、あなたは『本来の自分』から遠く離れ、幻像が現実であると信じ込み、幻像を取り消すのが難しくなります。」

　その「否定的な感情＝幻像」を取り消す方法が「プロセス」だという。

「プロセス」の全体的な流れは、こんな感じ

ステップ１．その中に飛び込む

ステップ2.　不快なエネルギーを残さず感じる

ステップ3.　その強さがピークに達したら、「真実（これは幻像だよ）」を告げる。

ステップ4.　自分の力を取り戻す

ステップ5.　本当のあなたを、もっともっと表に出す

ステップ6.　あなた自身に、そしてあなたの創造物に感謝を表す

どんなことでも「不快」に感じたら、プロセスをして自分が閉じ込めていた力を取り戻すこと。

「力を取り戻すたびに、あなたという人間が変化していきます。あなたが成長するたびに、次の成長が可能になり、さらに次の成長が可能になるという具合に連鎖が起き、最終的には、あなたが第１段階で作った『限定マシン』が崩れ、崩壊します。」

「プロセス」を使うときのガイドライン

「不快感を抱いたとき、その強さがピークに達したら、ただ中に飛び込んで次のように行ってください。言葉の意味を実感しながら、心を込めて言うのがコツです。」と、文言のサンプルが示されている。

1.「私はこの不快な経験を創っている[　　]だ」（←空欄に自分が選んだ言葉を入れる、たとえば「エゴ」など）

2.「これは現実ではない」

3.「これは完全に作り物だ」

4.「これは私の意識の創造物だ」

5.「今、私はこの創造物から力を取り戻す」

6.「私は力を取り戻す。私は力が戻ってくるのを感じる」

7.「私は力が押し寄せてくるのを感じる」

8.「私は力が押し寄せてくるのを感じる。私は自分がどんどん成長し、本来の自分に戻ってくのを感じる。私は『人間としての経験』の中で、もっと本来の自分を表現していく。私は[　　]だ」（←空欄に自分が選んだ言葉を入れる、たとえば「神の子」など）

9.不快な経験を創り、それを自分自身に信じ込ませたあなたの才能に、そしてその創造物のすばらしい出来映えに、そして第1段階でそれが立派に果たした役割に、心から感謝します。

「プロセス」は「赦し」に似ている！？

否定的な状況に陥り感情が湧くたびに、それは「制限された自分」が見せている幻像だと認めて、プロセスを行うべし、それによって間違った信念が取り消され、無限の豊かさである本来の自分に近づける…

これはACIMのいう「赦し」に似ているのではないか。

そう思って、自分の赦しのスタイルに勝手に「プロセス」のやり方を入れ込んでいる。

それが「正しい」とは言えないかもしれないけれど…。「赦し」とは具体的にどうすればよいかわからなかったが、このガイドラインの流れを参考にすることでやりやすくなったのは確か。