2019-05-12
そういえば参考にしている本があった
この本を数年前からACIMの参考本のようにしている。(重要なACIM関連本も見ることができていなかったのに、関係のないこの本を)
もちろん、A Course in Miracle(ACIM、奇跡講座)とはまったく別物だし邪道だと思う。
だけど、すこし被るところもあって、説明の仕方が現代的だから、これをベースにするとACIM理解の助けになり重宝したのだ。
『「ザ・マネーゲームから」脱出する法』。自分の中で、略して『脱・マネーゲーム』と呼び、『神の使者』ほどではないがくりかえし読んでいる。タイトルから想像されるようなおカネ儲けの本ではない。
『脱・マネーゲーム』の考え方
概要(前半)は以下のとおり。
『「ザ・マネーゲームから」脱出する法』では、この世で繰り広げられているマネーゲームには勝者はいない、一見勝者に見えても不安定なものだし、大きな資産を築きながら人間関係のトラブルや病気、孤独、喪失感、神経性疾患などを抱え苦しむ例には事欠かない、
そうではなく「ゲーム」を脱することが真の幸せと豊かさへの道だという。
私たちが「三次元の現実」と呼んでいるこの世は、「人間ゲーム」をする巨大なアミューズメントパークのようなものだ。
自分では意識していないがすべて自らの投影であり、五感がリアルに見せる「完全没頭型映画」と言える。
私たちは本来無限の存在だ。しかし、このゲームをするために「制限された自分」を作りだし、本来の姿や力、知恵、豊かさ、喜び、穏やかさをすべて隠して生きている。
しかし、「本来の自分」は、人生で何が起ころうとどんな状況にあろうと変わらず無限で豊かな存在だ。「本来の自分」は、人生の中でもがいている私たちを「答えを見つけよう」と人生の第2段階の旅に誘う。
これを最近の量子物理学の観点から『投影された宇宙』(マイケル・タルボット著 春秋社)などを引き合いに出し、フィールド、粒子、宇宙、意識といった要素を用いて説明している。
フィールドは無限の可能性という状態にある。が、意識が特定の意図をもってフィールドに向かうと、無限の可能性という状態が崩れ、宇宙という幻想が生み出される。
「『人間ゲーム』は、自分自身に幻想が現実であると信じ込ませる究極のゲームだということを思い出してください。」
だから、テーブルも、コーヒーカップも、自分の手も、もちろんおカネもすべてホログラムであり投影なのだという。そして、それを形作った元となるのが、私たちの「パターン(信念)」なのだと。
「そして、『人間ゲーム』の第2段階では、あなたが第1段階のフィールドでパターンに加えた力を取り戻し、パターンを崩壊させ、再びあなたの本来の『無限なる豊かさ』を体験するチャンスが得られます。それは現実に実行可能なことです。」
こう言い、実際に私たちの「制限された自分」が作った間違った信念を取り消すことによって見ている幻想も変わり、本来の豊かさが感じられるようになると言う。
そしてその取り消すための具体的方法として「感謝」「プロセス」「ミニプロセス」「ボキャブラリーと独り言」という4つの道具が挙げられている。
実用モデルとしては私に有用
本書は、おカネと経済の側面から書かれているが、このしくみはおカネに限ったことではない。
もちろんACIMとはまったく別物だ。
著者も本書が絶対的な正解ではないことを認め、そのうえで「実用モデル」だと言っている。
この本の中の
・「制限された自分」=エゴ、
・「本来の自分」=聖霊、
と置き換え、
エゴが投影して体験しているこのゲンジツから、
エゴの間違った信念を取り消す、
それによって本来の無限の豊かさを持つ世界が見えてくる、
という流れはACIMと被る部分があるのではないかと感じた。
なにより読みやすいこと。
そして、実際に示されている4つの方法が具体的でやりやすいことが、私にはよかった。
一方で、私はACIMの本質を捉えられておらず、自己実現系の夢を延ばしゲンジツと呼ぶものを変えたがっているのかな、と思ったりもする。