2018-12-07
旅の余韻、帰りの新幹線
しつこく旅行ネタ。
4日の午後1時、母が乗った金沢行きサンダーバードを見送った後、私ものぞみに乗って東京に向かった。
旅、慌ただしかったな。お母さんにも無理を強いたかな。
やさしくしたいと思っていたのに、次の行き方を調べたり乗り場を探したりといった目の前のことでいっぱいいっぱいで、だめだった。。
最終日の駅カフェで母がパンを「油っこい、こりゃ胸やけするわ」と言った時も、(乗り場に近いから、ここがいいって自分で言ったくせに)「だったら、無理して食べなきゃいいじゃない、残しとけば?」と、言ってしまった。
母と話していると、つい自分が責められたような気分になってイライラしてしまうのだ。
初めは受け流していられたのに、3日目には反応してしまっている自分がいた。(これこそ赦すべきことだ)
ああ、結局ダメだった。。と旅を反芻する。
母は好奇心旺盛で自分でも頭がいいと思っているが、歳には抗えない、心と頭、体の間にはギャップがあるなぁ。
やさしくしたいなら、一緒に住めばいいのに。
でも、一緒にいるのは3日が限界かも。
私に子どもがいたら、さぞかし喜んだだろうに。
脈絡のない思いがぐるぐる回っていた。これ“マザコン”だよなぁ。
バカ、バカ!大失態に気づく
自分が失態に気づいたのは、東京駅に着いてから。
改札で切符を出そうとする。が、
あれっ、ない!
リュックの小ポケットに入れていたはずだけど。
コートかな?トートバックのポケット?
ない…、ない。
とにかく落ち着こう。
トイレに行って大捜索。
ない。
あ゛~、私ってば、切符、なくしたんだ。
そういえば…
名古屋駅でシニア男性が降りようとしていた歳、通路に落ちていた切符に気づき、「お父さん落とされたみたいですよ」と家族の方に切符を渡した。
あれ、私のだったんだーーー!
私、自分がそそっかしいのを忘れてた。落としたのは他でもない自分だー。
窓口に行き、駅員さんに必死で説明した。
「名古屋駅に電話してみますが、見つからなければ、再購入ということになりますね」
あ゛…(・・;) どーしよ!!
一気に旅の余韻から覚めた。
私が買っていたのは、「東京―東京」の一筆書き切符(こんなのが世の中にあるって初めて知った)。乗車券だけで13,820円。これに新幹線特急券。
あってくれ~。祈る気持ちで待つ。
「家に帰るまでが遠足」を噛みしめる
私が事情を話した男性職員は、他の方の対応で忙しくしている。どーなる?
…、と、事務室のドアから女性の職員の方が出てきた。
「名古屋駅で切符が見つかり確認が取れました。これをお使いください。」と、代用の切符を手渡してくれた。
あ ありがとうございます。
へなへなとからだからちからがぬけた。
あ よかった。
からだからちからがぬけたまんまで、改札を出て山手線に乗り換えた。
この世の出来事も、おカネもすべて幻想だって言ってもねー。
「母との秋旅2018」というVTRは、最後にスパイスを効かせてあった。
しっかし、私、よく物を落とすよなぁ。ぼーっとしてるからだ。(実家に来るまでも、マフラーを紛失、駅に届けられていたのを受け取った)
気をつけないと!
届けてくださった方々、ありがとう。
「家に帰るまでが遠足です」子どもの頃、何度も言われたこの言葉を改めて、噛みしめた。
おわりよければ、すべてよし。
いろいろもろもろ、ありがとうございます。