2021-08-20
8月11日~16日まで故郷でひとり暮らす母の元に帰省していた。
東京に戻ってから夏バテと地域差ボケでぼーっとしてしまっていた。
…で久しぶりのブログだ。
帰省前夜のギックリ腰
帰省の前夜洗顔していたら、腰にグワっと鈍い痛みが走った。
このなじみの痛み…ギックリ腰だ。またやってしまったか。よりによって前日に…。
幸いまだ軽かったので翌日湿布をして骨盤ベルトを巻いて出た。
しかし、電車を乗り換えバスを乗り換え新幹線を乗り換え…としているうちに、キャリーバッグを持ち上げるとぎゃあ~(>_<)と激痛が走るようになった。“りっぱな”ギックリ腰だ。
何とか生家にたどり着いたが痛くて仕方ない。夕方もやっていた接骨院に行った。
ベテラン老先生は丁寧に診てくださり、「急性期だからまだ明日も痛むよ。取れる痛みは取っておいたほうがいいから明日もいらっしゃい。」と言ってくださった。それでも痛みはずいぶん緩和した。
翌朝母は「やってほしいこといろいろあったのに、逆やね。」と言いながら、前かがみになれない私に代わって靴下を履かせてくれた。
二日目の接骨院では治療を受けながら側弯症の母のことを話してみた。母は歳を取ってから脊髄がぐにゃんと曲がり今は歩行にも支障をきたしているのだ。3ヶ月に一度整形外科で骨粗鬆症の薬をもらっているがそれ以外に手当らしい手当はしていない。
「先生、慢性的な症状って接骨院とかでは診てもらえないんですよね?」前にかかった接骨院でそう聞いていたので伺ってみた。
「いや、そうとは限らないよ。一度来てごらん。診てあげますよ。」と言ってくださった。
接骨院三日目、母も診ていただく
三日目。母と一緒に接骨院へ。宅配の到着を待っていたら遅くなり接骨院がお盆休みに入る直前、最後の患者になった。
母は話を盛りがちなタイプだ。少しずつ大げさに自分の症状を話した。
老先生は「若い頃、頑張りすぎたんだね~。たまさん、今のあんたの歳位の時お母さん苦労なさったんだよ。」と言いながら身体をさすり丁寧に母の話を聴いてくださった。
「ふだんから患者さんみんなの話、じっくり聞いてあげたいけどなかなかできなくてね…。」と先生。
将来的に腰から徐々に足にもダメージが来るだろうからそれを少しでも遅らせることが大事だと説明してくださった。
私が伺った三日間、常に何人も患者さんが待っていらした。地元で頼りにされている接骨院なのだ。食事等ちゃんととっておられるんだろうかー自分のことはさておき患者さんに尽くされる姿勢が印象的だった。
母はしばらく通うことになった。家から数分。適度な運動にもなりそうだ。
ずっと元気でいてほしい
思えば、母の側弯症をめぐっては、母がまだ元気で東京に遊びに来た際いくつもの治療院の門を叩いた。口コミが良かったり私自身がかかってよかった治療院でいずれも保険適用外なため高額だった。
どの先生もよかったがやはり東京滞在中の数回でははっきりした効果を見るまでには至らなかった。
しかしー、灯台下暗し…とはこのことか。
家から数分のところにこんなによい先生がいらしたとは…。
母にはずっと元気でいてほしいーと願う、性根が子どものままの私。
お墓参りや納骨堂のお参りより接骨院の先生と出会えたことが印象的な、故郷の夏だった。