『Journey through the Text of ACIM』(82)-8章7節 結び

2021-05-29

ワプニック先生のACIMテキスト解説本『Journey through the Text of A Course in Miracle(JTTA)』のざっくりまとめ。8章7節、結び。

テキスト8章9節終盤からの引用をベースに、ワプニック先生の「結びとして章の終わりのコーダのような箇所(coda-like passages)を見てみましょう。」という言葉から始まる。「コーダ」とや何ぞや、と見てみたら、「楽曲などの終結部」とあった。

ACIMとは実践的なコース

これは極めて実践的なコースであり、述べられている通りのことを意味していると、あなたにもすでにわかり始めているはずである。」(T-8.Ⅸ.8:1)

私はあなたに、できないことをせよと求めはしない。そしてまた、あなたにできないことが私にはできるということもあり得ない。(後略)」(T-8.Ⅸ.8:2-4)

兄弟を自分とは異なる分離した存在とは見なさず、愛と平和を共有する。そうすることで天国の一体性が日常の経験として現われるようになり、聖霊のビジョンを選択することが自分のためになるのだと学んでいく。イエスの言葉の通り「実践的なコース」なのだ。

イエスにできることは私たちにもできる(はず)なので、イエスの要請を実行できる(はず)だ。

つまり私たちは贖罪を受け入れることができるのだという。

それを可能にするためイエスはこのコースで、

・私たちがどれほど赦しを恐れているか

・その理由

・どうすれば原因である心を換えられるのか

を教えている。

病気とは心のこと

あなたが自分自身を限定するとき、私たちはひとつの心に属するものではなくなる。そして、それが病気に他ならない。しかし、病気を患うのは、肉体ではなく心である。あらゆる形態の病気は、心が分裂していて、統一された目的を受け入れていないことのしるしである。」(T-8.Ⅸ.8:5-7)

「肉体的心理的な症状は、イエスや聖霊から分離することを決め今も分離し続けているという心の影の断片や投影です。」(ワプニック先生)

病気は肉体ではなく心の中に起こることだ。そして癒しもまた心の中でのみ起こる。

癒しの方法は目的の統一

したがって、目的を統一することが、聖霊による癒しの唯一の方法である。」(T-8.Ⅸ.9:1)

「繰り返しになりますが、癒しとは言葉や手、儀式といった肉体的なものではなく心の癒しであり、私たちの目的と聖霊の目的とを統一させることなのです。」(ワプニック先生)

あなたの課題は、意味のための条件を満たすことだけである。意味そのものは神からくるものだからである。(中略)だとすれば、あなたの癒しは神の健やかさの一部ということになる。それは神の全一性の一部だからである。」(T-8.Ⅸ.9:4-6)

「もう一度言いますが、健康は肉体とは全く関係ありません。つまるところ聖霊にも神にも肉体はなく、その健康は心の完全な全一性なのです。」(同)

「私たちもその全一性に不可欠な一部であり、どこかしら不安や心地悪さ(dis-ease)を感じているのは、神の子を有罪と見なして全一性という健康から自分を切り離すことを選んだからなのです。」(同)

地上における神の国

神がこれを失うことはあり得ないが、あなたがそれを知らずにいることはできる。だが、それでもその全一性はあなたのための神の意志であり、神の意志は、あらゆるものごとの中に、永久に在り続ける。」(T-8.Ⅸ.9:7-8)

「神の子としての私たちの遺産も神の意志も、私たちが一度も源から離れていないのですから、今も無垢で安全なまま変わりません。このような記憶の中に地上における神の国があるのです。」(同)

「最後にこうした素晴らしい言葉は私たちが自分の人生に適用しなければ、何の意味もない点を繰り返し述べて締めます。」

ちょこっと感想

これまで語ってきたことがコンパクトにまとめてある。

短いためかかえってわかりやすく感じた。そして清廉な印象を受けた。嘘がないと思う。

イエスの言葉「私はあなたに、できないことをせよと求めはしない。そしてまた、あなたにできないことが私にはできるということもあり得ない。」(T-8.Ⅸ.8:2)は、う~ん、どうかなぁ?

いつもだったら絶対無理、と思うけれど、今は「そうかなぁ?」と少し素直だ。

自分のちっぽけな特別性にしがみつくより、「イエスと同じ」というポテンシャルを選んだほうが、めちゃくちゃおトクな気がする。

でもこの世で集めた無意味なポイントカードのハンコやスマホのポイント、クーポンの類がまだもったいなくって捨てられず眺めている。

(文中の太字箇所 出典:『奇跡講座』テキスト編 中央ハート出版社)

“『Journey through the Text of ACIM』(82)-8章7節 結び” への2件のフィードバック

  1. utaka より:

    今回のお話、今の私にしっくりきて学びの助けになりました。ありがとうございます。ACIMテキスト解説本を読む機会はありませんが、ここで触れさせていただき、今「コース」の学び返しに役立っています。ありがとうございます。

    • タマソニア より:

      読んでくださってありがとうございます。
      自分の備忘録みたいなものなのでどれだけ読み取れているかわかりません。
      コースの考え方はある時わかった、と思っても気づくとわからなくなっています。同じ学習者の方の存在を感じられるのはとても心強いです。ありがとうございます。

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