ACIMからもっとも遠く、近い場所

2021-01-03

初ギックリ腰

故郷での新年。

例年新年2日にはお寺から和尚さん(尼さん)が読経に来てくださる。うちは仏教(浄土宗)だ。

30日から雪が降り積もっている。駐車スペースだけは作らねば…と朝急いでガシガシ雪かきをしていたら、腰を下手にひねってグギッとなった。

アタタッ…(>.<)

初ギッグリ腰…やわすぎる。

軽めのやつだったようで、痛むけど歩くことには問題ない。よかった。

頑張り屋の母

母は毎年この季節、この地方の郷土料理、かぶら寿司を作っている。塩漬けにしたブリを同じく塩漬けにしたかぶではさみ、麹に漬け込んだなれ寿司の一種。温度管理が大事で手間暇がかかる。これを親戚やかぶら寿司好きな人に配っている。

毎年「もう(体力的に)もう無理」と言いつつ、今年はかぶの出来が悪かった、今年は麹が良くなかったなどと言い訳をしながら人に配るのが楽しみでもあるらしく、今年も作った。

私は一度も作ったことも手伝ったこともない。作り方も知らない。

母は頑張り屋だ。

側湾症で腰がまがり年々歩行が悪くなっているが、毎朝スニーカーを履いて家の廊下を50往復している。その後ラジオ体操をする。

毎日日記も書いている。

「人」や「歴史」に関心が強くテレビを見ていると、「これはなんて人やったっけ?」「この人の連れ合い誰やったっけ?」「前にこの人が出てた大河ドラマなんやったっけ?」「これいつのこと?」と質問ぜめになり、その都度私はスマホで検索する(ちなみに念のため家でも食事以外はマスクをしている)。

気づけば後悔、どっぷり特別な関係に…

昨夜も新春時代劇ドラマをいっしょに見つつ、「あ~、楽しかった!」と喜ぶ母を見て、複雑な気持ちになった。

ほんとなら、もっともっと喜ばせてあげられることがあったのに…。

申し訳ないことをした…。

母が切に望んでいた、家を継ぐことも、孫の顔を見せることもできなかった…。

気づくと後悔している。

自我のお勧めのやつだ。

いや、後悔…というものでもない。

もう一回昔に戻れたとしても、私は同じようなパターンをたどるだろう。

それから、お母さんいつまで元気でいられるかな、と未来に強い不安を感じる。

あ゛~、すっかり自我視点だ。

そして母というこの世一番の“特別な関係”にすっぽり嵌まり込んでいる。

寒さと腰の痛み、母のおしゃべりのリアリティ大で、ACIMで学んだことが伝説や神話の類と変わらないおはなしのように感じる。

故郷はACIMから最も遠い場所。

一方赦しの機会には事欠かない。

そういう意味ではACIMに最も近い場所でもある。

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