2020-11-25
秋のプチ写生
世間の三連休だった日曜、友人とやっている月1の色の勉強会があった。
今回は友人の提案で屋外で写生をすることに。いつものワークの場の近くに公園があるからそこで絵を描こうということになったのだ。
私は写生に苦手意識がある。というか写生に限らずいつからだろう?絵を描くのがぎこちない。絵ってどう描くんだっけ?
最近は描こうとするものを写真に撮り画用紙と同じ大きさにプリントアウトして、目印となる点をいくつも書き写してそれを繋げている。
A点は、右から〇〇㎝、上から○○㎝…、B点は、左から〇〇㎝、下から○○㎝。C点は右から〇〇㎝…これを繰り返す。これはもはや絵じゃない。疲れる。
たぶん頭の中で「正確に写すべし」という観念が大きくなってしまっているんだと思う。
写真を写すなら写真のままでいいじゃないか。なんでわざわざ描くの?これじゃあ意味ない、とわかる。が、身動きが取れなくなっている。「うまく」って何?なんで絵を描くの??わからん。
一方色を塗る段になると、わりと自由に大胆になれる。色をペイントするのは好きなのかな?
そういう私にとって、写生って途方に暮れる。本当ならやりたくない。けど、まあテキトーにやり過ごせばいいかと出かけた。
スマホ忘れた
当日スマホを家に忘れたことに気づいたのは、電車に乗ってから。いつも、駅から約20分のワーク場の道のりがわからない(いつも住宅街の細い道をスマホに導かれるままに歩いていて覚えていない)。迷ってぐるぐるしてしまった。住居表示街区案内図を見つけて確認するも少し離れたらまたわからなくなる。
間に合うかな?連絡しようにもスマホがない。今何時だろ?スマホがないから時間がわからない。
いかに自分がスマホに頼っているのかを思い知らされた。
何とかワーク場にたどり着いた。早めに出ていたおかげで遅刻もしなかった。しかし汗だくだ。
さて絵を描く段に。公園で各自好きな場所を見つけて描くことに。公園をぐるぐるしながら落ち着けるところを探し、公園脇の神社を描くことにした。
まず写真を撮りたいところだけど、スマホがないから撮れない。そこで、ようやく諦めて生の風景に向かえた。
秋晴れ。日差しが暖かい。公園では、野球をやっている子どもたちが球をバットで打つカッキーンという音が響いている。自転車に乗る練習をする親子、おばあちゃんとお孫さん、散歩する老夫婦などなどいろんな方がいた。
紅葉した落ち葉が風にひらりと揺れながら落ちる。
なんてよい日なんだろう。。
ニュースではコロナ第三波のことを憂慮している。でも今ここは昔の日本みたいだ。健やかだ。穏やかだ。平和だ。
話しかけられたりするのも悪くない。
写真が撮れないことでやっと風景に向き合えた
写真を見ずに風景を絵を描こうとしている。それはいつぶりだろう。
…すごくささやかなのだけど、その時間を愛おしく感じた。
それが幸せに感じられたのは、そのひと時自分を縛っている「~でなければならない」(写真から正確に写さねばならない)という観念から自由になれたからかもしれない。
…で下絵を描きながら、『宇宙の缶詰』の件で図書館から借りている赤瀬川原平さんの『芸術原論』の一節を思い出した。
そこには、絵とか作品というのは芸術活動の残滓にすぎない。描いたり作ったりすること自体が芸術なのだというようなことが書いてあった。
資本主義はもはや芸術が抜け出した後の形骸にそれこそ価値ありとして売買しているのだと。
だとしたら、大げさだけど、今、秋の澄んだ空気に幸せと愛おしさを感じ心に残したいと色えんぴつを持っていること自体が「芸術」なのかな?描いてできたものはその瞬間を思い出すための残りかす?
気分が良くなったので、絵をちゃんと最後まで仕上げようかなと思った。
世の中はどんどん便利になるけどそれは自分の観念を後押ししてくれるものだから、道具によって自分が自由になるかと言えばそうとも言えない。便利と自由は別だ。あたりまえか。。。
翌日、トーンダウンしてやっぱり記憶だけでは描けないやと思って、現地に写真を撮りに行った。でも今回せめてプリントアウトはしないでおこうと思っている。
さて、最後まで描けるか。。
はじめまして。
絵のクラス、サボったまま気が進まず、12月も休んでしまいたと持っているところに、この絵を拝見しました。
前の絵も見せて頂きましたが、お上手ですね。色鉛筆で、、難しそう。私は水彩です。
「奇跡のコース」数年前に読み始め、今二巡目の55を足踏みしながら学んでいます。
タマソニアさんのところを参考にさせていただいてます。「神の使者」興味あるのですが、まだ手にしてません。
ぶみさん
はじめまして。コメントありがとうございます。
絵見てくださってありがとう。。
ヘタですが、、(^ ^) 見せるのは、なんでかそんなに自意識はたらかないから載せちゃってます。
ぶみさん水彩画を描かれているんですね~水が入る分透明感があっていいですね。色鉛筆よりずっとむずかしそうです。
ACIMを学習しておられて、絵を描いておられて…という点、勝手に親しみ感じています。
これからもどうぞよろしくお願いします(^-^)