色えんぴつ画ー絵じゃなくて、図面か写経!?

2020-08-12

8月の色えんぴつ画講座

8月に入り酷暑が続いている。昨日は月一度の色えんぴつ画講座だった。

お題は自由。私は2月に描いていたものの、途中まで描いてどこかになくしてしまったスカイツリーの絵を改めて描き始めていた。

先生は、青、マゼンタ(赤紫)、黄色、黒の4色で描かれるので、それを真似して私も4色で描いている。

まずは青で下描き。写真を脇に置いて、目印となる建物の位置を同じ大きさのケント紙に上から○cm、右から△cmとポイントを取って写し、それを繰り返した。

「こりゃ、絵じゃない、図面だな。」と創造性のなさに嫌気がさしてきた。

次に白黒コピーを横に置いて色の明るさの度合いを写しながら「こりゃ、写経だな」と感じた。

写真に写っているものを写そうとすることしかできない自分に「何やってんだか」と、どこか投げやりになる。

先生は全部お見通しなのか、「写真と人間の眼に見える景色は違います。今はテレビでも色えんぴつ画に人気が出てますが、写実的に写すことだけが色えんぴつ画じゃない。」とおっしゃる。

私もそう思うが、具体的に何をどうしていいのかわからない。

先生は言葉を足して「スカイツリーが印象的だったら、スカイツリーだけうんと大っきくしたっていいわけです。」

私はすかさず「それはダメです!」と口答えした。世界がおかしくなっちゃう。。。

先生「でも小さい頃はそうしてたでしょう?自由なんです。」

私は、心の中で「自由?自由って何?」とこんがらがる。

「あ~、テキストに『自由意志』とか『意志の自由』とかあったな。。。でも、あれとは別物か。」などと考えていた。

要するに、私は「絵って何?なんで描くの?どこに向かっていけば“正解”なの?」がわからない。もちろん正解に向かう必要はない。

ーじゃあ、何に向かう?

先生「(描こうとしているものの)一番印象に残るひとつだけ意識したらいいんです。たまさんは、前にこの風景、朝の東京の躍動感が印象的だったとおっしゃってましたね。だったら、それを描けばいいんですよ。」

う~む。

この中に躍動感を描く?

また固まってしまった。

先生は、飲み込みが悪い生徒にも辛抱強く優しく接してくださる。

前職はデザイナー、イラストレーターで「以前のクライアントさんと比べたら、皆さんなんてかわいいもの」なのだとか。

『13歳からのアート思考』

『13歳からのアート思考』こんな頭が固くなっている私に、ブレイクスルーをもたらしてくれそうな本に出合った。

『13歳からのアート思考』

いつなんで予約したのか思い出せないが図書館で予約してあったのが、ようやく自分の番になり手元に届いた。だが、お盆帰省を控えていたのでぱらぱらと1章だけ目を通して返した。

「自由じゃない絵を解放する答えがここにある」と直感し、「これは借りて読むべき本じゃなくて買って手元に読むべき本だな。」と思った。

注文もまだだけど、この夏じっくり読んでみたい。

そして見違える絵を描いてみたい…。

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