2020-06-15
ACIMワークを始めると人生が悪くなる!?
先々週の『Journey through the Text of A Course in Miracle(JTTA)』のシェアの会での雑談で、“ACIMを始めると人生が悪くなるように思える件”について話が及んだ。
そうそう、身近なところではトベちゃんがそうだった。ゲイリーさんのワークショップで面識を持った後にトベちゃんブログを初めっから通しで読んだときはびっくりした。
2017年5月、意気揚々とACIMへの復帰を宣言したのもつかの間、翌月には職場で倒れその後食欲もなくなり、翌年には大手術にまで至っていた。
こんな大変なことがあってそれを乗り越えてきてたんだ…
「トベちゃんはACIMに対して真摯な上に、働きながら1日1つのペースでワークをやりつつブログ記事にするくらい勤勉で、しかもできちゃう能力もあるから、頑張りすぎたんだ…」と思ったものだった。
どうしてACIMをやると人生が悪化するように見えるかについては、トベちゃん本人が「ACIM+人生が悪化すること」という記事でワプニック先生の著書からの引用を交えてまとめている。なるほど、とすごく納得できる。なにしろ渦中にいながらこれを書いているのがすごい。
自我にとってはACIMワークをやられるなんて脅威だよね。見ないで済むように否認していたのにそこに光を当てることになるから…。
私がACIMのことを直接話し合うのはシェアの会の仲間だけだが、仲間によるとACIMを始めて人生が(この世の常識から考えて)一見悪いように変わっちゃった人というのは少なくないらしい。病気に関わらず人間関係や仕事、経済的なことや様々なかたちがありそうだ。
私の場合
「私の場合はそんな急な変化、なかったかな??」
…と言うと、トベちゃんは私に「病気…」とつぶやいた。
そう、期せずして私もトベちゃんと同じ病気が発覚していた。トベちゃんより少し早い2014年春のことだった。医師はリスクを回避する意味で手術を勧めてくれたが、本やレポート等いろいろ読んで「(今は)必要ない」と判断し経過観察を続けながら現在に至っている。
自覚症状もないし曖昧なまま過ぎているから「大きな変化」としてACIMと絡めて考えたことなかったけど、関連あるのかな?とシェアの会が終わってから当時のメモ帳を見てみた。
2013年6月下旬ワークブック開始。9月から仕事が慌ただしくワークが途切れがちに。10月ほぼ止まる。
…で、翌年2月から気を取り直して再開。初期のワークから順調に復習を進めていた3月に(甲状腺の右側にあった良性腫瘍で経過観察を続けていた)医師から「左側に気になる箇所があって表面に出たがっている」と言われ、「えっ、そんな。左側にもなんかあるなんて初耳だよ」と思いつつ細胞診→4月に「悪性腫瘍」と判明した。
これ、ACIMワークと関係あるかな?
自我サイドから見るとワークを中断してしまって「こいつ案の定、続かないな」と思っていたのに、年が改まって再開し出しちゃった私に「おいマジかよお前、まだやる気か」と、ちょいとジャブかましといた、ってとこかな?
もちろん自我にこんな人格や計画はないだろうし、人生の大まかな出来事についてはすでに描がいたうえでこの世に来ているというから、まったく関係ないかもしれないが。
私がACIMをやったおかげで直面することになったな、と勝手に思っていたのは、「歯医者さん」だった。ずっと大の苦手で治療途中で挫折してから行けてなかった。2014年8月虫歯が痛み出してついに我慢できなくなって、十数年ぶりに行った。
初日いきなりうむを言わさず抜歯。その後、恐怖で悶絶しながら1年半かけて治療したのだった。
人生が悪くなるように…は「潮干狩りの原理」!?
ユングの夢の解釈では、自分の無意識は海や水で表される。
ACIMで人生が悪くなるように見えるのは、ざっくばらんにいうと「潮干狩りの原理」だと思った。
ACIMをやると、ワークによって無意識を意識的に覗くことになるからいわば潮位が下がる。
下がれば下がるほど、海の中(無意識)にあった貝類(抑圧した罪悪感や恐怖のかたち)が見えやすくなる。
潮干狩りでも大潮で潮位が下がった日には、アサリやハマグリだけじゃなくてカニやエビ、クラゲなども採れる(見える)らしい。中にはアカクラゲ、アカエイなど危険な生物もいるのだとか。
起こった「問題」は表面的に悪く見えるだけで、ACIMにとってはいつかは赦すべき対象だ。覚悟さえあればマズイ事態ではない。
むしろ赦しが進む「ボーナスチャンス」なのかもしれないし、ちゃんと勉強できているというしるしなのかも?(もしかしたら、ワークの唯一の注意事項「一日に1レッスン以上進もうとしないように」は、急速に無意識を暴くことのリスクみたいなものも踏まえているのかな?)
でもでもー
赦すべきものを赦すのがこのコース…とは学んでいるけど、今でも(今だから?)恐怖や不安がいっぱいだ。
つい、どうか緩慢に進めますように、とお祈りしたくなる。