『「ザ・マネーゲーム」から脱出する法』③ー「赦し」の具体的なプロセス案として

2019-10-15

『「ザ・マネーゲーム」から脱出する法』を、なぜ「ACIM副読本」に位置づけているのか

数ヶ月前に2回、『「ザ・マネーゲーム」から脱出する法』という本について書いていた。

『「ザ・マネーゲーム」から脱出する法』① (2019年5月12日)

『「ザ・マネーゲーム」から脱出する法』② (2019年5月13日)

これは私が『神の使者』シリーズの次によく読んでいて、勝手にACIMの副読本的位置づけにしちゃっている本だ。

だけど、これ邪道かな~と思う気持ちがあったのと、伝えたいことをちゃんと説明できるか自信がなくそのうちガソリン切れで核心まで到達できずフェイドアウトしてしまっていた。

今回はその続き。

この本は大雑把にいうと、この世は幻想であり私たちがこの世でやっているのは「制限された自分」の信念を投影している「人間ゲーム」だという。お金の問題はその中の「マネーゲーム」。その信念をとりくずして「本来の自分」に従うことで、本来の無限の豊かさ、無限の知恵、無限の無条件の愛を感じることができるというものだ。

これを、人生ゲームには「第1段階」と「第2段階」があり、「第1段階」から「第2段階」に入ると「本来の自分」が役割を変える、といった説明の仕方をしている。

「第1段階」では「本来の自分」は、この世を本物だと信じ込ませ、その制限された世界に私たちを閉じ込めて失望させようとする。「第2段階」では、「本来の自分」はその役割を変え、第1段階で隠した力や知恵、豊かさを取り戻す手助けをする。

「第1段階」の「本来の自分」=エゴ、「第2段階」の「本来の自分」=聖霊、と読みかえると、ACIMにも近い世界観が描かれているように思う。

まず、どうして私がこの本を“ACIMの副読本”にしているか。

それは、

①ひとつにはこの本にはACIMの全体像ではないが、近い概念をモデルとして描いていると思うから。

②それを聖霊の立場ではなく人間の立場から(もっと言えば起業家という実務家の視点から)説明している。したがってわかりやすいし、背中を押してくれる。その上で、

③ACIMの最重要な「赦し」について具体的にどうしたらよいか、そのヒントが「プロセス」という手法で明らかにされていること。そして、

④新しい世界観を学んだあとの生き方についての示唆がある。

これらの点が役に立つから。

要するにパーフェクトではないが、道具としてうまく使えれば実用性が高いと思うのだ。

もちろん、これは、よく宣伝広告で見るあれ、「個人の感想です」「全ての人に効果があるわけではありません」…という類のことだけど。。

ACIMの赦しの3ステップ

今回は、このなかの③「赦しの具体的なプロセス」への応用についてお話ししたい。

ACIMの中で「赦し」が最重要ポイントだということには異論はないだろうし、そしてその考え方にも大きな差異はないだろう。

しかし、その上で難しいのは、「じゃあ、いったい赦しって具体的にどうすればいいの?」ってことではないだろうか。

私はこの本に出会ってから「赦し」に、この本での「マネーゲームからの脱出の道具」のひとつ「プロセス」をアレンジして使っている。そして、それは、実のところかなり有効だと感じている。

「赦しのプロセス」にはこれぞ決定版というものがあるわけではないだろうが、ACIMワークブック、レッスン23の5節の2には、世界観を変えるにあたって「この変化のために必要なのは、まず、原因が認識され、その後手放されて、入れ替えられるようにすることである。」と説明がある。

そして3に「このプロセスの最初の2つのステップは、あなたかたの協力を必要とする。最後のステップにはそれは必要とされない。」とある。

つまり、赦すべき自分の感情(罪悪感、恐怖感 : 怒り、悲しみ、嫉妬、不安、後悔、復讐心など)に気づいたとき、

①それはエゴからの投影(夢)だと気づく

②手放す決意をする

③聖霊にゆだねる

という3ステップが行うべきことだ。①と②が主に人間担当。

「脱・マネーゲーム」の「プロセス」の流れ

これに対して「脱・マネーゲーム」のなかの「プロセス」の全体的な流れは、こんな感じ。

「否定的な感情」を感じたら、

ステップ1.その中に飛び込む

ステップ2. 不快なエネルギーを残さず感じる

ステップ3. その強さがピークに達したら、「真実(これは幻像だよ)」を告げる。

ステップ4. 自分の力を取り戻す

ステップ5. 本当のあなたを、もっともっと表に出す

ステップ6. あなた自身に、そしてあなたの創造物に感謝を表す

※どんなことでも「不快」に感じたら、プロセスをして自分が閉じ込めていた力を取り戻すこと。

「脱・マネーゲーム」の「プロセス」の適用ガイドライン

そして、具体的な「文言サンプル」が下記のとおり挙げられている。

「不快感を抱いたとき、その強さがピークに達したら、ただ中に飛び込んで次のように言ってください。言葉の意味を実感しながら、心を込めて言うのがコツです。」

1.「私はこの不快な経験を創っている[  ]だ」(←空欄に自分が選んだ言葉を入れる、たとえば「エゴ」など)

2.「これは現実ではない」

3.「これは完全に作り物だ」

4.「これは私の意識の創造物だ」

5.「今、私はこの創造物から力を取り戻す」

6.「私は力を取り戻す。私は力が戻ってくるのを感じる」

7.「私は力が押し寄せてくるのを感じる」

8.「私は力が押し寄せてくるのを感じる。私は自分がどんどん成長し、本来の自分に戻ってくのを感じる。私は『人間としての経験』の中で、もっと本来の自分を表現していく。私は[  ]だ」(←空欄に自分が選んだ言葉を入れる、たとえば「神の子」など)

9.不快な経験を創り、それを自分自身に信じ込ませたあなたの才能に、そしてその創造物のすばらしい出来映えに、そして第1段階でそれが立派に果たした役割に、心から感謝します。

私はこの「プロセス」をACIMの赦しの①と②の人間が行うことに使っている。

「赦し」の具体的方法として「プロセス」を活用

「赦し」と「プロセス」-別物といえばまったくそうなのだけど、アレンジして活用する分には私は有用だと思っている。

「プロセス」には「赦し」で見落としがちな重要ポイントが強調されていると思うから。

それは、最初の段階でネガティブな感情を目いっぱい感じることだ。

自分が今持っている感情を感じなければ、それを意識のお皿に乗せて手放すことはできない。

私はつい、ACIMでの赦しの実践の際、自分のマイナス感情を感じるのが辛くて、心にフタしてしまっていた。そして自分にこう言う。

「わかっている。これには赦しが必要だって。」そして頭の中でチャチャと「赦しはしたつもりですよ」と処理してやりすごす。もっと言えば、そういう負の感情が出てきそうなところにさえ近づかないこともある。

しかしそれでは、一向にエゴの“玉ねぎの皮”は剥かれない。エゴは温存されたまま。いやむしろ合理化だけが上達する。

「脱・マネーゲーム」にはそのあたりのコツが、「不快な感情エネルギーを感じられるだけ感じる。思考も、論理も判断も、レッテルもいらない。ただ感じるだけ。」と強調されている。

こういうわき道は、好き嫌い、合う合わないがあるから万人向けではないとは思う。

だけど、「赦しの具体的なやり方がわからない」とか、「できているかわからない」とか「やっているつもりでも、いっこうに実感できない」と思われる方は、一読なさってみてもいいかもしれないと思う。

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