2019-05-14
昔の飼いねことの出会い
いつも月1回の色えんぴつ画講座では、先生が用意された題材を見て描いたり、写真を脇に置いたりして描いているが、4月は「自由画」だったから自分の頭のなかにあるイメージを描いてみようと思いたった。
それは飼っていたねことの出会いのシーン。
むかーし、私がまだ30代半ばの頃、駅から自転車を引いて歩いていたら、1匹のねこがついてきた。
気のせいかな、と思って進み、振り返ると、ん?いる。
また少し進み、下を振り返るといる。こちらをまっすぐ見上げている。
私をねこ好きと知っているのか?
かわいい。
抱き上げて自転車のかごに乗せた。逃げるかなと思ったけど、大人しく乗っている。結局自転車のカゴに揺られて私のアパートまで来た。
そうして、そのまんまうちのねこになった(アパートはペット禁止だったけど)。ミャオとよく鳴いたから「みやお」と名づけた。
2,3日してお腹が膨らんでいることに気がついた。
ん?
お腹はどんどん大きくなる。
これってー?
もしや、お腹に赤ちゃんが?
調べてみるとねこは1回のお産で5,6匹の子ねこを産むらしい。ひゃぁ~、、どうしよう??
とりあえずお産用に小さな毛布を敷いた段ボールを用意して薄暗くしておいたら、10日後自ら中に入って子ねこを産んだ。
2つ、だった。ほっとした。
それからはみやお親子とのドタバタ生活。
私は、もしかしたら、子どもを産んで育てる場所を探していたみやおに都合のよさげなニンゲンとしてひっかけられたのかな?。
子ねこは3ヶ月くらもらってもらったけど、みやおとは何年か一緒に暮らした。
イメージを紙に描く、なんかちがう、むずかしいな
みやおとのことを絵本みたく挿絵入りでおはなしに書けたらいいな、と思い、色えんぴつ画の時間に、まず出会いのシーンを描いてみた。
でも、なんかかわいくない。こんなんじゃないな。
どんなんだっけ?
先生からは「ねこの身長から見上げるからもっと顔が大きくなるはずですよ」と言われた。
うん、言われていることはわかるんだけど。。。どう描けばいいのかな。
気づいた、私って、実際に目の前で見えるものじゃないと描けないんだ(>_<)
漫画家さんやイラストレーターさんとかって、すごいな~
あ゛~、絵本の挿絵なんて私にはムリ、と早々に諦めた。
上野の森 親子ブックフェスタにいた!
GWの終わり「上野の森 親子ブックフェスタ」という絵本の販売イベントに顔を出した。友人の絵本作家さんが、出版社のブースにいるからよかったら来て、と声をかけてくれたのだ。
いた、いた。出版社のブースで店員さんをやっていた。
「僕の本は全部売り切れましたよ」
しばし雑談して別れてから会場をうろうろしていたら、なんか視線を感じた。
ん?どこだ?
と見ると1冊のねこの本。
あ!みやお!
それは「なまえのないねこ」という本だった。
そうそう、こんな感じ。
大きな瞳で、そうそう、みやお、こんな感じで私を見上げていたんだ~
その絵本を買って帰った。
なんのことはない、
若かりし頃の思い出と、頭の中のイメージをかたちにするのはむずかしいな、というはなし。