2017-04-11
真央ちゃん、引退表明
昨夜遅くにフィギュアスケート、浅田真央選手がブログで引退表明した。
12歳で天才少女といわれた真央ちゃんも、今年26歳。今日のニューズではこれまでの真央ちゃんの試合映像が流れ、感情移入して何度もうるっとした出た。
真央ちゃんを好きな人はたくさんいるけど、私もその一人。
なんでこんなに惹かれるんだろう。3年前、日本橋高島屋で開催された浅田真央展に行ったけど、その時にもときめいた。ずっと成長を見て応援しているから、“親戚のおばさん”状態になっているというのもあるけど、それだけじゃない。
真央ちゃんの3つの「姿の美しさ」
私にとって、真央ちゃんの魅力って何だろう…。
やっぱり、「姿の美しさ」かな、と思い当たった。これはいくつかある。
一つには容姿。私たちが若い頃は、欧米人と日本人は骨格が違うから手足が短いのは仕方がない、と言われていたけど、日本人は変わった。真央ちゃんを見た時、なんて足が細くて長くて華奢で優美なんだろう、とその容姿のかわいらしさ、美しさにまず惹きつけられた。
そして、挑戦する姿の美しさ。アスリートとしては当然なのかもしれないがぎりぎりのところで常に挑戦し続けた。その姿勢に引き込まれ、一緒に拳に力を入れて熱くなった。そして自分に眠っている何かにも点火してもらったような。
それから、フィギュアスケートを真摯に極める姿勢の美しさ。ストイックでひたむきでピュアで、まるで求道者のようにも見え、つい祈りをささげたくなった。
真央ちゃんを見て、強さと可憐さは共存していいだな、ということも学んだ気がする。
あれだけスター性と実力を極めている選手はそうは出て来ないだろう。
メダルを超えた何かを、みんなの心に残した
トリノ五輪は年齢制限に引っ掛かかり87日足りず、出場できなかった。「金メダル候補」と言われ、天真爛漫にぴょんぴょんと三回転、三回転半を跳んでいた14歳だった真央ちゃんはあっけからんとして、「4年後に出られればいいから」と笑顔を見せていた。
でも私を含め大人は、「4年後金メダル」がそう簡単なことではないと知っていた。女子選手は体のフォルムが変わるからジャンプが難しくなるらしいし、プレッシャーも強くなる。ずっと天真爛漫というわけにはいかないだろう。だから、あんなに騒いだのだと思う。
その後、あどけなく天使みたいだった真央ちゃんの表情には、苦悩や葛藤や涙が加わり、大人になるのはこういうことなんだ、と見せられた気がする。
バンクーバー五輪でのトリプルアクセル、素晴らしかった。あれだけ高度な演技をしたのにミスが足を引っ張り、念願の金には届かず、終了後の泣き顔が目に焼きついた(赤と黒の大胆な切り替えのある衣装だったけど、私は真央ちゃんにはラベンダー色や桜色みたいなやわらかい優美な色が似合うと思う)。
ソチ五輪の時は、まさかのミスでショート16位発進。…からの、“奇跡の4分間”と言われたフリーでの神がかった演技。自己ベスト更新。
テレビで何人かが「金メダルを取らせてあげたかった」と言っていたけど、それは真央ちゃんに魅せられたみんなの共通の気持ちだと思う。実力は十二分にあったのだから。
真央ちゃんは金メダルを取らなかった。金メダル、めでたし、めでたしではなかった。
だけどそのことが逆にみんなの心に余韻を残した。
メダルの色を超えた素晴らしい何かが在ることを教えてくれた。
そしてこれから先も、浅田真央は生きる。
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金メダルも銀メダルも、、ACIMにはまったく関連ないなぁ。というか、これも幻想なのか…。それとも真央ちゃんが滑る姿にみんな愛が増幅されたのか。
ともかく本当に美しかった。内面、外面含めて、姿の美しさに魅了された。同じ日本女性として誇りも感じた。
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素晴らしかった、真央ちゃん!感動の連続でした。ありがとうございます。